特定保健用食品(トクホ)、
機能性表示食品、
栄養機能食品、
なんか体に良さそうな気はするけど、ちがいがわからない
実は、ちゃんとちがいがあるんです。
今回は、美容サプリでよく見かける「機能性表示食品」を中心に解説しますね。
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機能性表示食品とは
1.1 機能性表示食品の定義
機能性表示食品とは、消費者庁に届け出が必要な食品で、パッケージに「おなかの調子を整えます」「脂肪の吸収をおだやかにします」などの具体的な機能性を表示できる食品を指します。このカテゴリーには、サプリメントや飲料、加工食品、生鮮食品などが含まれていますが、一部例外もあります。機能性表示食品は、特定の成分が健康にどのような影響を与えるかを科学的データに基づいて説明することが求められています。
1.2 特定保健用食品(トクホ)との違い
特定保健用食品(トクホ)は、「コレステロールの吸収を抑える」などといった特定の効果が科学的根拠に基づいて認められた食品です。トクホは、国が個別に審査し、その効果と安全性を確認した上で許可を行います。一方、機能性表示食品は企業が消費者庁に届け出を行い、消費者庁は内容の確認をしますが、効果の確認を個別には行いません。この違いが、機能性表示食品とトクホの主な相違点となります。
1.3 栄養機能食品との違い
栄養機能食品は、特定の栄養成分(例えばビタミンやミネラルなど)の摂取目安量に適合したものであり、一日あたりの栄養成分が不足している場合の補給に使用されます。例えば、ビタミンCやビタミンE、カルシウムなどが栄養機能食品として知られています。この栄養機能食品は、特定保健用食品や機能性表示食品とは異なり、届出や承認が必要ありませんが、その成分と効果についての表示方法が厳密に規定されています。
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美容に関連する機能性表示食品の選び方
2.1 目的別の成分選び
美容に関連する機能性表示食品を選ぶ際には、まず自分の美容目的に合った成分を選ぶことが重要です。例えば、肌のハリを維持したい場合はコラーゲンやヒアルロン酸が含まれている商品を探しましょう。これらの成分は、肌の保湿や弾力性を保つのに役立ちます。他にも、美白を目指す場合はビタミンCが含まれているサプリメントや飲料が効果的です。ビタミンCはメラニン生成を抑える作用があり、シミの予防に役立ちます。自分の美容目標に合わせた成分をしっかりと確認して選ぶことが、効果的なスキンケアへの第一歩です。
2.2 科学的根拠と安全性の確認
次に、選んだ機能性表示食品の効果や安全性を確認することができます。機能性表示食品は科学的根拠に基づいて効果が表示されるため、商品パッケージに記載されている「届出番号」や「届出表示」があれば、消費者庁に届け出がされていることになります。また、厚生労働省や消費者庁のウェブサイトで公開されているデータベースも参考にすると良いでしょう。それにより、その商品が有する科学的検証や臨床試験の結果を確認できます。また、機能性表示食品は健康な成人を対象としているため、未成年者や妊娠中の方は利用を避けた方が安全です。
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美容に役立つ主要な成分
3.1 コラーゲン
美容目的で多くの方に選ばれるコラーゲンは、肌の弾力やハリを保つために重要な成分です。コラーゲンは飲料やサプリメントとして摂取でき、日常的に使うことで美容効果が期待できます。ただし、体内での合成をサポートするビタミンCも同時に摂取することが重要とされています。
3.2 ヒアルロン酸
ヒアルロン酸も、肌の保湿力を高めるために欠かせない成分です。機能性表示食品としてヒアルロン酸を含んだサプリメントや飲料が多く市販されており、これを日常的に摂取すると肌の潤いを維持する手助けとなります。ヒアルロン酸は特に乾燥肌の方におすすめです。
3.3 ビタミンC
ビタミンCは美肌づくりに不可欠な成分です。抗酸化作用があるため、肌の老化を防ぎます。ビタミンCを摂取することでコラーゲンの生成が促進されるため、美容にとって非常に重要です。食品やサプリメントを通じて積極的に摂取するとよいでしょう。厚生労働省が推奨する一日の摂取量を参考にしながら、適切に摂取することが大切です。
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まとめ
4.1 正しい情報に基づいた選択の重要性
美容目的で機能性表示食品を選ぶ際には、正しい情報に基づいて選ぶことが重要です。機能性表示食品とは、消費者庁に届け出が必要な食品で、その機能性や成分の効果が科学的に証明されています。しかしながら、商品が多岐にわたるため、どの食品が自分に適しているかを見極めることが必要です。パッケージに表示されている「機能性表示食品」「届出番号」「届出表示」などを確認し、信頼できる情報をもとに選択するよう心掛けましょう。
4.2 使用上の注意
スキンケアや美容のための飲料や食品を選ぶ際には、一時的な流行や広告に惑わされず、自分の体調やライフスタイルに合った製品を選びましょう。また、厚生労働省が推奨する栄養バランスを意識し、日常生活の中で無理なく取り入れることが効果的です。
最後に、体調に異常を感じたらすぐに使用を中止し、必要に応じて医療機関を受診しましょう。